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Raj_019

 まずはカラカール・コロニーのヒルトップでセッションしてみることにした。前回もマンガニヤールのチャナン・カーン・アーティスト Chanan Khan Artist とのセッションで利用した場所だ(過去映像作品:manganiyar, rajasthan folk - vol.2(YouTube)をご参照)。その時は逆行気味であまりよいショットが撮れなかったのだが、今回はそれを逆手に取って幻想的な構図で撮ってみようという目論みがあった。
 目的地まで話をしながら歩く。ボーパについて少ない知識をひけらかすと、彼は「何でそこまでボーパに詳しいんだ。本でも書いているのか」と少し驚いたようだったが、こちらの意向を説明して納得してくれたようだ。コロニーの頂上までは通常、傾斜に沿って作られている緩やかな遊歩道を通るのだが、ジャグディッシュは近道をしてコロニー西側の絶壁を野生動物のようにスイスイ登っていってしまう。重い機材を持った私は急斜面の登頂ですぐに息切れしてしまった。毎度旅をして思うのだが、自分はなんて脆弱な男なのだろうかと情けなくなる。

 コロニーのヒルトップに着いて、雄大にそびえ立つフォートを背景にして、まずは「ゴールバンド」の演奏でリハーサル撮影に入る。このセッションは逆行を利用してハレーション気味で撮影し、編集時にディフュージョンを加えて幻想的なイメージに仕上げようという心づもりでいたのだが、いざ演奏してもらうと構図的にも音的にも何かが足りない。広い場所で演奏していたためラーヴァンハッターの音が拡散してしまい、この楽器の持つ情緒感が薄れてしまっているのだ。おまけにコロニーの少女たちが物珍しそうに寄ってきて、撮影中に騒ぎ始めたので集中力も途切れてしまった。とりあえずジャグディッシュには最後まで演奏してもらったが、彼も自分自身の状況に納得していないらしく、私が言い出す前に「場所を変えないか」と向こうからリクエストしてきた。(次回に続く)


(写真:カラカール・コロニーのヒルトップでのセッション風景。映像作品『ザ・ラジャスタン~砂漠の表現者たち』の未公開映像より)


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