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 少し前にレスター・デヴォー黒を手放して、コンデ・エルマノス A26白を入手しました。

Devoe
レスター・デヴォー黒 (655mm/木ペグ/2002年):一般的に深みのある音色が特徴の黒ですが、このデヴォーに限って言うならば、繊細で透明感のあるあっさりとした音色が印象的でした。


CondeA26
コンデ・エルマノス A26白 (664mm/マシン/フェリーペ2008年):今回入手したA26白は立ち上がりも良く、ムイ・フラメンカな音色で大変気に入っています。ここ最近泥臭いサウンドに好みが傾いてきていて、良いギターに出会えれば買い替えを検討していた矢先だったので、非常に良いタイミングで出会えました。新品でまだ若い音色なので、これから経年でどんな音に変化していくのか楽しみです。



 デヴォー黒とA26白の特徴を、以下に表組としてまとめてみました。

品 名レスター・デヴォーコンデエルマノス A26
製造年2002年2008年 (フェリーペ工房製)
タイプネグラブランカ
木 材トップ:ドイツ松
サイドバック:インディアン・ローズウッド
トップ:ドイツ松
サイドバック:ドイツ糸杉
塗 装ラッカーラッカー
スケール655mm664mm
糸巻き木ペグ:
経年劣化で調音に不具合が出てくるとされる木ペグ仕様だが、デヴォーの場合は自社HPにも記載されているように、精度が安定しており、経年劣化も最小限で使用に支障を感じることはなかった。
フステロ製マシン:
フレタタイプ。デザインは上品で美しいが、精度が少し甘いように思う。ギアに注油をして多少は改善されたが、ベストな状態ではない。
マシン交換は音質変化も伴うため、今後の手入れは慎重に検討したい。
サウンドネグラであるにも関わらず、繊細で透明感のあるあっさりとしたサウンド。上品な音を表現したい場合には、世界観が構築しやすい。
エレキギターで喩えるなら、ストラトキャスター的なサウンド (普通のネグラの場合はレスポール的)。
スペイン的な泥臭さがあり、より鋭角的で立ち上がりも良く、664mmというスケール感から放たれる男性的なダイナミックなサウンドが魅力的。
エレキギターで喩えるなら、レスポール・ジュニア的なサウンド。
その他サントス・エルナンデスを彷彿とさせる弾き易いギターで、抱き心地はすこぶる良い。全体的に作りが堅牢で、長時間の演奏でもあまり疲れない。
ネックの肉厚がそこそこあり、グリップ感が良い。運指が安定する。
デヴォーに比べ、スケールが9mm長く、サイドも3mm厚いため、抱き心地が大きく感じられ、長時間の演奏では疲れやすい。アコギで大袈裟に喩えるなら、デヴォーがダブルオー、A26はジャンボと言った感じか。
全体的に作りが大雑把だが、ネックヒール、およびヘッドの形状には色気を感じる。ネックの肉厚がデヴォーに比べると薄く、慣れないうちは親指が疲れやすいが、慣れると速い運指にはメリットを感じる。
総 評コンディションの要因もあったのだろうが、パワー面で物足りなさを感じた。
繊細で女性的な音がするので、扱い方が難しい。ジプシーテイストのような、ガンガン弾くタイプのギターではないように思える。
荒々しいじゃじゃ馬であるが、弾きこなせるとかなり気持ちの良いサウンドが出る。
弾き手を選ぶようなギターに思えるので、楽器に合わせて体を作っていく必要がある。




 さらにコンデA26の弦選びについては、以下にまとめてみました。



【本記事の弦評価について】
※ 評価については、★(黒星)五個が満点となります。(灰星)は〇・五点です。
※ 評価はあくまで自分のギターとの相性であり、弦自体の品質や優劣を評価したものではございません。
※ 主観的な感性に基づく感想のため、評価が必ずしも第三者に取って有効であるとは限りません。本記事によって第三者が損害や不利益を被った場合でも、当方は一切の責任を負わないことをご了承願います。



Strings10_SavaTomaサバレス トマティート ノーマル T50R
★★★★ (四・五点)

 サバレスがトマティートと共同開発した弦。3弦はアリアンスを流用しています (この弦だけ白濁色)。厳密に言えば、トマティート3弦はアリアンス3弦よりも若干テンションが緩めのようです (アリアンス 張力6.2kg/トマティート 張力5.8kg)。
 性格的にはコンデ・エルマノスやルシエールに近く、音の立ち上がりも速く、存在感のある音です。ナイロン弦がルシエールよりも細いので (ルシエール1弦がトマティート弦2弦と同程度)、どちらかと言うとコンデ・エルマノスに近いかもしれません。低音側の巻弦は、重厚感やサスティンが素晴らしくて大満足。高音側のナイロン弦は、ルシエールに比べるとブライト感が物足りなくて、それだけがちょっと残念。でも総合的に見るとバランスが取れていて良い弦だと思います。ノーマルでもテンションは若干きつめ。バラ買いもできるようだし、これは常時ストックしておきたい弦。




Strings01_condeコンデ・エルマノス 730 (ミディアムテンション)
★★★★ (四・五点)

 セット弦。バランスよくまとまっていて安心して使える弦。明るく乾いた爽快感のある音色。バランス感が絶妙で弾いていて心地よい。高音弦はルシエールに比べると細め。寿命もすこぶる長い。値段がちょっと高く、低音弦もバラ買い出来ないため頻繁に使えないのが残念。テンションの緩い720 (ノーマル) の方がより好みかも。




Strings02_savarezサバレス ピンクラベル
★★★★ (四・五点)

 セット弦。張り替えた直後はコンデ弦に比べると地味な音色だったのですが、翌日から急激に鳴り始めました。テンションが緩めなのに音量も大きく、低音も高音もバランスが取れていて、特にラスゲアードの音がムイ・フラメンカで、他の弦では出せないリッチな質感を持っています。三弦のちょっと擦れた感じの切ない音も好み。モライートっぽい音 (ご本人がこの弦を使用していたかは不明)。耳にも指にも心地良く、こういう音が欲しかったんだよなぁと納得させられた弦です。プーロなフラメンコを弾くならこの弦は外せないでしょう。低音弦、特に四弦の寿命が短いのは残念。




Strings03_luthier02ルシエール#20 (赤)
★★★★ (四・五点)

 フラメンコギターを始めてから一番多く使用したセット弦。メンテ前のデヴォーではキンキンしてちょっと下品かなとも感じていましたが (メンテ後に試したなら印象が変わったかも)、コンデA26ではキンキンさが和らいで良い塩梅になりました。
 乾いたブライトな音色で性格がコンデ弦に似ている。当初は低音弦の鳴りに不満があったものの、使い続けていくにつれて、だんだんとコンデ弦のようなブライトさとファット感のある音が出るようになってきました。低音弦は真空パックされているものの、品質にばらつきがあるように思います。アタリ弦の時は本当によく鳴ってくれるのに、ハズレ弦の時は音が平面的になって集中力が散漫になってしまいがち。アタリ弦は4〜5セットに1セットくらいの感覚か。




Strings11_LaBellaラベラ 820B
★★★★☆ (四点)

 以前レスター・デヴォーで使った時にはあまり印象に残らなかった弦でしたが、A26ではサバレス トマティートのようなシャープな鳴り方をして、結構良い印象が残りました。高音側のナイロン弦が真っ黒なのが特徴的。弦のテンションが結構緩く (体感的にはハナバッハ フラメンコくらいか)、元来テンションが強めの自分のA26ではより弾きやすさを感じました。高速ピカードや高速アルサプーアなどを多用する技巧派プレイヤーならば、より弾きやすさを体感できるのかも (パコ・デ・ルシアも高音弦にこの820B黒を使用していたようですね)。
 しかしながらテンションの緩さゆえか、音量音質ともに何かが犠牲になっている感じも否めず、低音弦のサスティンはサバレス トマティート、高音弦のブライトさはルシエールの方が自分の好みに合っているようでした。




Strings03_luthier01ルシエール#35(銀)
★★★★☆ (四点)

 デヴォーの時から愛用していたセット弦。コンデやサバレス ピンクラベルとは対照的な落ち着いた音色なのですが、奥行きと芯のある低音弦の深い響きが癖になります。音量がちょっと物足りなく、テンションもやや強いため常時使用はしていないのですが、たまに思い出した時に使うと妙に和んでしまう癒し系の弦。今回試した中では一番寿命が長かった弦でもあり、コストパフォーマンス的にも優れています。




Strings04_hannabachハナバッハ フラメンコ (ミディアムテンション)
★★☆☆☆ (二点)

 セット弦。高音弦がオレンジ色なのが特徴。この弦はヤマハのフラメンコギターにも採用されているようで、チューニングが合わせやすく音程もしっかりしている優等生的な弦。しかし高音弦は音量も透明感も全く足りなく、低音弦は広がりがなく平面的な音。全体的に音に力がなく、廉価なギターを弾いているような垢抜けなく冴えない感じで、物足りなさが残りました。




Strings05_augastineオーガスチン (赤)
★★★☆☆ (三点)

 低音弦のみ。太い音で音量も結構あるのに、なぜか弾いていても面白味が湧かない弦。個性がないのかなぁ。ラスゲアードの音が薄くて物足りない。全体的にもう少し粘りが欲しいです。四弦の寿命が早く三日でヘタりました (日に六時間の練習の場合)。




Strings06_inperialsオーガスチン インペリアル
★★★☆☆ (三点)

 高音弦のみ。テンションがキツめで音も硬い。透明感と艶がある音色なのでクラシック系の繊細な音を出す人には評判が良いようですが、激しくかき鳴らす演奏が好きな自分にはダメでした。好みが別れる弦でしょうか。ブリッジ側の結ぶところだけ黒くなっているのが特徴。




Strings07_t2プロアルテ チタニウム ノーマルテンション (D’Addario T2 Titanium)
★★★☆☆ (三点)

 高音弦のみ。チタン弦。パッケージには "D'Addario T2 Titanium" と表記されているものの、なぜか国内では "プロアルテ" の名前で流通しています。うっすらと紫色を帯びている綺麗な弦。暗いステージだと見え難くなるかも。透明感や艶はあるけど音質は硬め。オーガスチン インペリアルと性格が良く似ていて、フラメンコよりはクラシック系の表現に向いている弦のように思いました。




Strings08_hanabachハナバッハシルバー200 (ミディアムローテンション)
★★☆☆ (二・五点)

 高音弦のみ。ルシエールの高音弦に比べると透明度が渋く少し硬い。何か足りない感が残ります。定評のある弦のようですが、自分の好みとはちょっと違いました。




Strings09_allianceサバレス アリアンス スタンダード (3弦)
★★★☆☆ (三点)

 三弦のみ。フロロカーボン弦。サバレス ピンクラベルのセット弦に三弦だけこのアリアンスを張ってみました。とにかく細く、サバレス ピンクの二弦と同等かそれよりも細く見えたほど。音量もあり、たしかにクリアで歯切れがよい音が出るものの、ピンクラベルの三弦のようなちょっと擦れた切ない感じのニュアンスが減ってしまったので、結局馴染めませんでした。



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