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The-Heart-of-Hindu02

 鼻っぱしの強そうな者から、穏やかな表情をしている者まで、サドゥの世界も色々なタイプの人で溢れている。滞在中に印象に残ったナガババたちをポートレイト風に編集してみた。ちなみにババとは日常的には<旦那>や<父さん>の意味として用いられるが、<サドゥ>のことも指す。敬称「ジー」をつけて、ババジーと呼びかけることが多い。

 長いジャータ Jata(ドレッドヘア)が印象的なマハーント・ラメーシュギリ・ババと彼のファミリー。見るからに鼻っぱしが強そうだが、実際もその印象通りだった。ホンダのバイクを乗り回すワイルド系チョイ悪サドゥ。撮影中にカメラの交換レンズをせがまれたり、過って不浄な左手で物を手渡そうとして激怒されたこともあり、かなりの気分屋で感情の赴くまま奔放に暮らしている感じだった。本編には入れなかったが、瞑想の手引き書を声に出して朗読する姿は微笑ましく、さらに教師に引率された大勢の小学生に囲まれて拝まれている姿を見て、インドでの聖者の影響力をまざまざと感じさせられた。

 シヴァの三つのシャクティ<意思、行動、智慧>をあらわすトリシューラ(三叉戟)の映像の後に続くのが、渋い雰囲気のアマルギリ・ババ。ハリドワールでの撮影初日、一番最初に出会った記念すべきババジーである。ハシシが利いているせいか、とにかく動作が超スロー。ひとつの所作が終わるのに普通の人の数倍の時間がかかっていた。喫煙で荒れた喉に良いかと思いプレゼントした龍角散のど飴をたいそう気に入ってくれたようで、滞在中会う度に何度もねだられてしまった。モペット(原動機付きバイク)でインド中を旅していて、落車事故による太股の内側の生々しい傷跡が今でも記憶に残っている。

 太鼓とグル(導師)のポスター写真の映像の次は、雄大な髭が印象的なマハント・プレームギリ・ババと彼のファミリー。英語が全く通じずコミュニケーションが難しかったが、父性溢れる優しいサドゥたちだった。指輪のアップの映像になぜか大ウケしていた。
 
 ルドラクシャ(菩提樹の実)のオブジェの映像の後に続くのが、アナンド・マチューラ・バルティ・ババ。河の風景を撮影している時に、チェーラ(弟子)に声をかけられて彼らのテントに招待された。このババは柔和な表情と温和な性格で模範的サドゥといった印象だった。チェーラの数も多く大所帯だったので大物サドゥなのかもしれない。カメラを被写体に向ける度に皆が一斉にマントラを唱えるといった、一種異様な雰囲気の中で撮影は行われた。
 滞在の早い時期、すでに私はマノージギリのファミリーとして迎えられていて、その印としてルドラクシャ(菩提樹の実)のペンダントとネックレスを授かっていたのだが、このマチューラのテントでも「おまえは我々のファミリーだ」と宣言され、ペンダントについていた大粒のルドラクシャを勝手に交換されてしまった。後でマノージギリに相談してみたが、大した問題ではないようだ。サドゥも市井のインド人と同様、いつもノープロブレム。この緩さが心地よい。

 登山用のヘッドライトを装着し、虎の皮を身にまとっているのはガジェンダルギリ・ババ。外見からちょっと怖そうで近寄り難い印象があったが、カメラを向けるとトングを使って剽軽な仕草をしてくれた。

 最後はデュニ(囲炉裏)の煙の背後で、悠然と佇んでいる妖しい雰囲気の仙人系サドゥ、スンダールギリ・ババ。ジョードプルから来ているとのこと。非常に穏やかな人で、自分が思い描いていたイメージに最も近いサドゥ。

 挿入曲は自作のインストゥルメンタル。サドゥも愛するボブ・マーリーのようなレゲエ風にするつもりだったが、映像との絡み具合が好みの質感にならなかったので、R&B風テイストに変更。ワウペダルは二十年前に買ったコルグの再発 VOX V847(米国製)。それ以前の学生時代に愛用していたクライベイビー(イタリア製)に比べるとジェントルな音。ここ数年来所有物をとにかく減らしており、ギター関連の機材も相当数手放して、二十本程度所有していたエレキギターも結局テレキャス一本だけにした。音制作に関してはインプットをなるべくシンプルにして、編集で追い込むワークフローにしている。


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