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The-Heart-of-Hindu14

 マノージギリはお洒落なナガババだ。彼らは物欲も滅尽しており所有物はとても少ないため、身につける小物が非常に際立って見える。ルドラクシャ(菩提樹の実)のネックレスを愛用の帽子にデコレートするために、針縫い作業を始めたマノージギリを撮影。こういう生活感のあるサドゥの姿は録っていて楽しい。

 座っているマノージギリを上から俯瞰で録っていると、彼の頭頂部が綺麗に禿げ上がっているのに気づかされた。頭頂部のサハスラーラ・チャクラまでの気の通りを良くするために剃っているのだろうか。日本のとあるお坊さんは、髪の毛が生えてこないように卵白を頭に塗って、手ぬぐいで熱が出るほどこすって毛穴を焼いて処理しているそうだが、頭頂は処理できても左右側部の毛穴からはどうしても髪が生えてきてしまうらしい。
 ジャータ Jata(ドレッドヘア)にしているサドゥも多く、インド人は直毛に近いため灰や泥をまぶして作り上げるそうだ。ジャマイカのラスタファリズムにも影響を与えているという説もある。ラスタファリズムで用いられるガンジャはインドから持ち込まれたらしく、今でもお互いに切っても切れない関係が続いているようだ。実際サドゥのテントでは、マントラ以外にもボブ・マーリーのCDがよく流されていて、ボブはヒンドゥの神々と同じベクトル上に存在しているかのような、カリスマ的な扱いだった。
 前述したようにマノージギリの頭頂部は見事に禿げ上がっているが(実はチェーラの時代から)、左右側部をジャータにしている。釈迦とラスタファリズムの折衷なのが面白い。

 背景の唄は、サントシュ・シンによる “ハヌマン神と山羊の唄”。サントシュ自身が曲名を知らなかったため、彼の説明から便宜上このタイトルにした。この録音が撮影初日の記念すべき一番最初の音楽セッションとなった。サントシュはハリ・キ・パウリー近くの対岸の放浪民テントが密集しているエリアで、公衆トイレの料金係をしている。彼の声も力強くてなかなか素敵だ。チャピター01:灰を塗るマノージギリ でも述べたが、マノージギリはハヌマン神にゆかりが深いことから、この唄を選んだというわけ。なんとなく物語風。唄の意味が分かるとなお良かったが。

 最後は、帽子デコレート作業が完了した後のマノージギリの音声付きのシーケンス。「カッカッ」という独特な笑い声は、猿の鳴き声を模倣している。眼鏡を装着する際に「お前の眼鏡姿と同じだ」とツッコミ。マノージギリが眼鏡をかけているシーンは本編の他のシーケンスにも何度か出てくるが、(眼鏡姿が多い)日本人向けの映像だからという、彼ならではのジョークらしい。


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● オマケ映像:マノージギリお気に入りのミネラルウォーター

 DVDの特典映像に入れられなかったオマケ映像を本ブログで公開。
 マノージギリの大好きなミネラルウォーターは、コカ・コーラ社が製造販売している「KINLEY」。テント内にも箱買いで常時ストックがあったほど。現地で入手できるミネラルウォーターを片っ端から試してみたところ、たしかにこれは試したものの中では美味だと感じた。
 だがインドのコカ・コーラやその他の飲料メーカーは、数年前に農薬や殺虫剤購入で大騒ぎになったことが記憶に新しく、国内製ミネラルウォーターの品質に関しては少しまだ疑心暗鬼な面も残る。さらにインド各地のコカ・コーラ社の工場は地下水をどんどん枯渇させており、周辺住民の井戸が干上がって生活に支障が出ているという深刻な水不足問題も浮き彫りになっている。裕福層や観光客のためのミネラルウォーターが、ボトル入り飲料など買う余裕のない住民から生活水を奪っている現状を考えると複雑な気持ちにもなる。

The Mineral Water "KINLEY" Sadhu Likes : An outtake from "The Heart of Hindu" DVD (0'23")



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