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※本記事はあくまで自身の見解ですが、ブレリアを弾くとフラメンコではなくロック風になってしまう方には参考になるかもしれません。


● フラメンコの基本コンパスは12拍を一サイクルとしている。裏打ちになるのがミソである。(コンパスA)

(A) 1 2 3 4 5 6 7  8 9 10 11 12


● 一般的にブレリアは12拍目から始めるとされている。(コンパスB)

(B) 12 1 2 3 4 5 6 7  8 9 10 11


● 上記(コンパスB)のように12拍目をサイクルの頭と考えると、次のように各ブロックの頭にアクセントがついたコンパスの解釈をしてしまいがちになる。(コンパスC)

(C) [12 1 2] [3 4 5] [6 7 ] [8 9] [10 11]


● コンパスを上記(コンパスC)のように解釈してしまうと、本来裏打ちであるフラメンコのグルーヴ感覚ではなく、前ノリのロック感覚が強く出てしまう。特に我々日本人は、縦ノリ&前ノリの直線的なグルーヴ感覚の人が多いため、ジャストのリズムより少しだけ前のめりになり、ロック感がより一層強調されてしまう。
 このようなロック感を強調することなくフラメンコ的な裏打ち感を醸し出すためには、12拍目をサイクルの頭と考えるのではなく、弱起(アウフタクト)として捉えることが重要である。(コンパスD)

(D) 12 [1 2 3] [4 5 6] [7  8] [9 10] 11


● さらに上記(コンパスD)の弱起の考え方をふまえつつ、コンパスは延々と続くループサイクルであることをしっかりと意識する。そうすればサイクルの頭が12拍目だろうが1拍目だろうが、さほど重要ではなくなる。この場合、最もアクセントが強い3拍目をループの軸と考える。(コンパスE)

(E) 12 [1 2 3] [4 5 6] [7  8] [9 10] [11 12] [1 2 3] [4 5 6] [7  8] [9 10] [11 12] ………


 アナログ時計の文字盤や、BeatVibeのようなフラメンコ用メトロノームの文字盤をイメージすると理解しやすい。
Compas Clock


 例えばトマティートを例に挙げると、ファルセータの出だしが12拍目や1拍目ばかりでなく、8/9/10拍目から始めているものも多く見られる。さらに一つの楽曲内でも、ファルセータの出だしの位置はコロコロ変わる。彼にとってはコンパスの頭がどこにあるのかは重要ではなく、コンパスのループサイクルにおいての現時点をしっかり把握することを重視しているように思える。

 打楽器文化が日常的な国(インド、中東、アフリカ圏など)はもとより、リズム面でアフリカ圏の影響を受けているアンダルシアのギタリスタたちは、先天的に横ノリ&後ノリのグルーヴ感を持っている。そんな彼らにとって裏打ちの感覚は理屈で考えるまでもなく当たり前のことなのかもしれないが、縦ノリ&前ノリのグルーヴ感を持っている多くの日本人がフラメンコ的な雰囲気を醸し出すには、グルーヴ感覚を意識的に矯正する必要があるのかもしれない。


【まとめ】
 裏打ち感がないとフラメンコにはならない。コンパスの頭を探すことよりも、ループサイクルにおいての現時点を常時把握することが大切。軸となるのは最もアクセントが強い3拍目。



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